Eccellente Arcisodalizio per la ricerca del culatello supuremo 訳して「最高のクラテッロ探求のための、卓越した至上の団体」会長は、パルマから28kmの街ソラーニャにある
ソラーニャのお城の所有者、現在でもお城にお住まいの、ディオフェボ・メリ・ルピプリンチペ(王子)。
1年に1度、このソラーニャのお城で、「最高のクラテッロ探求のための、卓越した至上の団体」による、最高のクラテッロが選ばれる。5年前までは、このセレモニー、女性禁制だったという。
先週の土曜日、このセレモニーが行われた。団体に加入できるのは50名、クラテッロに関しての知識、経験を持った方の中から、厳選される。団体加入者は、
こういう衣装を授与され、クラテッロの審査をする。
団体加入者50名の他、約150名の招待客のみが、外部審査員として、審査する事ができる。
今回パルマ特産品アドバイザーコース、またクラテッロコースを受講したということで、特別に私も招待していただく事ができた。
団体には、パルマ大学学長、獣医学教授、アンドレア・グリニャッフィーニ料理評論家、などなど、、、。著名な方々が名を連ねている。
招待客には、ソムリエ協会エミリア支部の方など、偶然知り合いもいて、和やかな時間を過ごす事ができた。
さて、審査はというと、事前に選ばれた10のクラテッロを、見た目、デリケートさ、香り、味の4つの点からそれぞれ採点し、合計を出していく。
生産者名なしで、一枚づつ運ばれるブラインドテイスティング。
これが最高のクラッテッロの賞を受けた1枚。
10枚のクラテッロを試食したが、それぞれの熟成期間も違うので、審査はとても難しい。
まず、色、脂などを良く似た後、こうやって、香りをかぐ。
「若いけど、素晴らしいクラテッロだ。」とか「口の中に香りが残らないね。」とか、意見交換しながらの試食は楽しい。
「若いものは、花と松の実、栗のようなデリケートな香りがし、熟成が長くなると、木の香りが強くなってくる。」
と料理評論家グリニャッフィーニ氏。
最終的に最高のクラテッロは、昨年の受賞者と同じCarmignani Tirelli氏のクラテッロだった。
この日は、会員が亡くなったため、1席空いた団体員として、新加入のためのセレモニーも行われた。
なんだか中世に戻ったよう、、、。
その後、晩餐会。
プリンチペと同じテーブルで頂く晩餐に少し緊張。
こちらが、プリンチペ。
実はこのお城、惨殺された女性の幽霊が出ることでも知られている。「こんなに広いお城で怖いと感じたことはないですか?」なんて、とっぴな質問をしてしまったけれど、、、。本音。私だったら、怖くて、眠れない。
1年に1頭の豚で、2つのクラテッロを作られている。「毎日クラテッロを食べているわけじゃないよ。お米が好きで、よく食べるよ。」と普通な一面も見せられた。