約束のあったカンティーナは、フォッラドールさんのところ。
昼食を終えて、わずか5分で到着する程、ヴァルトビアデネは小さな町なのですが、レストランを出るころポツポツ降り始めていた雨が、豪雨になり、車を降りられない程に、、、3時ぴったりに雨に濡れながら、扉を開けると、
「君が雨を呼んだの?」と、フォッラドールさんが、1人のアーティストと2人のお客さんと話していらっしゃいました。
最初は、ワインを買いに来たお客さんかと思っていたのですが、実は、フォッラドールさん、アートのコレックショニストでもあり、作品がお家に一杯でした。このお客さんも、テーブルにある10客の椅子を写真に撮り、帰って行かれました。
彼のワインは、昔のままのプロセッコ。「昔、アウトクラーヴが無かった頃はこうして皆ワインを作ってたんだ。」
瓶内醗酵で、自然のままのワインです。化学薬品を全く使わない自然の味。
名字の由来は、、、、葡萄絞り。
ヴァルドッビアデネには、多くのフォッラドールさんがいらっしゃるのですが、皆さん、葡萄絞りさんなのです。
600年前からあったこの名字。ワイン作りの歴史を感じさせられます。
テイスティングさせていただいたのは、2002、2009の2本。
色ですぐわかると思いますが、藁色で、黄色いのが、2002年です。
プロセッコが7年もつと思っていませんでした。プロセッコというより、シャンパンと言う感じ。
2002年ものは、かなりフルーツの砂糖漬けのような香りとリクイリツィアが混ざった、綺麗に透明で、フィルターも掛けていないのに、この透明感は素晴らしいと思いました。
何より、ワインに作り手の人柄が出ています。日本にも入っているそうですから(数は少ないと思いますが、、、)是非試してみてください。
ちょっと赤い顔をして(いつも飲んでるから??)わが子の事を話すようにワインを語る姿は忘れられません。
家のおばさんが作ったソプレッサだよ。食べて。
「皮がきれいに剥けるのが、自然のソプレッサ。そうでないのは、何かしら化学品を使ってるんだ。」
と自慢げに話す姿も微笑ましいです。
最後に
3リットル瓶。最低年末まで待って。というプロセッコをプレゼントにいただきました。
いえいえ、それだけでなく、この地方にもともとあるビアンケッタ種の瓶醗酵と、プロセッコの2本。
1本も買っていないのに、大盤振る舞い。
ありがとうございました。
多分来週山から帰る前にまたご挨拶に行きますね。きのう作ったスジーネ・ズッケッレ(プルーン)のジャムを御土産に。