ビールを作っている工場に伺いました。
ビール職人のGiovanniジョバンニさんは、32歳。2006年にManuelマヌエルさん36歳、 Emanueleエマヌエーレさん40歳と会社を立ち上げました。
ここのビールは、何かビールの賞があるたびに取りあげられ、話題になっていたので、せっかくパルマに近いし、先日ワインのテイスティングで、知り合ったジョバンニさんに工場の見学をお願いしました。
先程年齢を書きましたが、若者が情熱をかけて作っているビールです。
2007年に販売を始めて、すぐに、ユニオンビール協会で、今年のビールに選ばれます。2008年からアメリカ、スエーデンに輸出を始め、ドイツでは、職人作りのビール部門で、ヨーロッパビールの金賞に選ばれました。2009年には、アメリカの雑誌Draft Magazineで世界の25のビールに選ばれました。(唯一のイアタリアビールです。)現在では、ノルウエー、ブラジルにも輸出を始め、設立わずか4年にして、世界的にも知られ始めています。
これが彼らのビール。軽い飲み口のものからウイスキーやワインのような味わいのものまで、、、。
彼の一番の拘りは、原料の選択。
ピルス、ペイルといったベースになるマルトに、チョコレート、数種のカラメル、ブラック、アンベル、モナコ、、、といったマルトをほんの少量混ぜて、香り出しします。
ベルギー産のクリスタルの砂糖、ルッポロ、そして、常にPHを調節した水。
原料はこれだけ。
マルトを製粉して、水を加えて、
熱を加えていきます。
フィルターをかけて、再沸騰。
沸騰させながら、ドイツ産のルッポロを入れます。遠心分離機にかけて、ルッポロ、溜まったたんぱく質を取り除き、カンティーナへと入っていきます。
ビールの種類によって、2次醗酵させたり、瓶醗酵させたり、中にはヌーボーワインのように、無水炭素に入れて、醗酵するやり方を取っているビールもあります。
そして瓶詰めされるものもあれば、
樽に入れて、熟成させているビールもあります。
樽は、すべて古い樽。ワインのアマローネの樽、シチリアワインの樽、スエーデン産バーボンの樽、ウイスキーの樽と、ビールによって樽を使い分けています。
この日、6種類のビールの試飲をさせて頂きました。
ドイツの濃い目の感じのもの。コロナのような軽さがありながら、パッションフルーツを香らせたもの、ワインのアマローネの香りの入ったもの、、、とそれぞれ全くタイプが違って、興味深い試飲でした。
作業中のジョバンニさん。
イタリアでは、情熱をもった若者が凝りに凝って様々な食品を研究しています。
新しい興味深い職人さんがたくさんいます。これからもご紹介していきたいと思います。