このところ暑い日が続いています。
丘の上にあるパルマの黒豚を買う農家に行ってきました。
風は涼しいのですが、陽は強いです。
今年は70頭も子ブタが生まれたそうです。
かわいらしい!!
97年に絶滅していたパルマの黒豚を復活させ、現在、こちらの農家には約170頭の黒豚がいます。
その豚を使ってサラミ、プロシュットなど、捨てる所なく作っています。
豚にとって環境の良い森の中で自然に飼い、製品にします。
屠畜場からこのような姿になって帰ってきて、製品化します。
普通の豚は毛を取ると肌はピンク。黒豚はこのように白いそうです。
「豚として生きている時は、丹念に大切に育てているのにこんな姿になって帰ってくるのは淋しくない?」
と聞くと、「雌で、何度も子ブタを産んでくれている豚は見分けもつくし、悲しく思うこともあるけれど、、、。」
昔農家の人は、1年に1回丹念に育てた豚を解体して、1年中のたんぱく質として、ハム、サラミ、様々な形で、保存して残すところなく全てを食べていました。その文化がここには残っています。パルマの大聖堂の入り口にも、また洗礼堂の中にも豚を解体したり、サラミを作ったりしている様子が彫刻されています。
私もパルマで生活し、伝統や文化を見ていくうちに、豚がいかにこの地方の生活に入り込んでいるかを感じます。
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