イタリアの大学は卒業が難しいと聞いています。(イタリアというより日本以外でしょうか?)
30歳過ぎてもまだ卒業していない人も多いようです。
卒業することが出来ると、月桂樹の冠をかぶって町を歩きます。
そういう姿に出くわしたことのある方は以外に多いのではないでしょうか。
先日、家族ぐるみでお付き合いさせていただいているお家の長男が、パルマ大学、医学部を卒業することになり、連絡が入りました。「大学に来て」と言われたので、言われるがまま大学に行くと、卒業論文を読みあげる教室がありました。そこには家族、友人が卒業論文を聞きに来ています。
赤いマントを着(持った)たのは教授陣で、もちろん事前に論文は受け取り、把握はしているのですが、多くの人の中でこういう発表をしなければなりません。
写真左で、スーツを来て、説明しているのがジョバンニです。
自分の番が終わると、次の人、、、。そして、8人の卒業論文を聞き終わると、教授達は、一人づつ生徒を呼び、110点満点で何点で卒業するかをこの講堂で発表します。(皆の前で発表されるのはちょっと恥ずかしいかも、、、)
そして、卒業となる訳です。
左に御母さん、右におばあさん、そして姪っ子を肩車して、卒業を喜ぶジョバンニ。(ちょっと疲れてますね。)
それにしても、卒業論文を読んでから、教授から質問を受けてもさっと答えられたり、イタリアの教育は口述が良くできていることを確認させられました。
イタリアでは、高校が終わると、マトゥリタと呼ばれる試験があるのですが、そこでも必ず口述はあります。
小さい時から自分の考えている事を説明できる能力が重要とされ、鍛えられています。
日本に居る甥っ子を見ていると、すっごく恥ずかしがりで、日本でもイタリア式に皆の前で、意見を発表するような場を作るような教育の場があると良いのに、、、と感じました。